夏休みの終わりに

 1月の中旬にミュンヘン郊外のテーガン湖・ハンブルク・ベルリンを慌ただしく回って以来、ドイツを訪れる予定を立てられずにいます。この30年で初めてのことで、少なからず動揺してしまいます。そうでなくてもストレスを抱えがちなコロナ下、せっかくの夏休みを少しでも快適なものにするためにどう過ごそうか、むしろいつも以上に熱心に計画を練りました。

                         ドイツの夏といえばアイスクリーム

例えば夏にドイツへ出掛ける際に楽しみにしてる食べ物。こちらでも作れるものは作ってみようと、台所にゆっくり立てるのも休みだからこそ。タッパーいっぱいに出来上がってしまったローテグリュッツェなどは、休みの間中食べ続けることになってしまいましたが、簡単に美味しくできるのは発見でした。いろいろ試すうち、ローズヒップやハイビスカス系のハーブティーを濃く出して砂糖をたくさん溶かしたシロップを作り、カキ氷にかけて食べると美味しいと気づき。さらに餡子玉や果物のジャムも添えたりしていつしか「ドイツの食」からはかなり逸脱しましたが、台所での実験を大いに楽しみました。

 そうして作った一皿のために友人たちをよべなかったのが残念といえば残念。やっぱり何を食べても何をしても、誰かと共有できないというのは切ないものですね。

そしていつしか、夏休みがいつまでも続いて欲しい気持ちを、人に会うことを楽しみにする気持ちが上回ってきて、いよいよ明日から店の営業が再開です。まだ残暑が続く中をパンやコーヒーブレイクの時間を求めてお足をお運びくださるお客様方をお迎えする、そのことを想像すればなんといっても心が弾んできます。久しぶりに会うスタッフさんたちから休みの間の話を聞くのも楽しみです。残暑に負けないよう体調管理に気をつけながら頑張りますので、明日からまたどうぞよろしくお願いいたします!